暑い夏の熱中症対策や、冬の暖房効率を高めるアイテムとして注目される「サーキュレーター」。 扇風機と似た見た目ながら、その役割は“空気を循環させる”という点に特化しており、1年を通して活躍する家電です。
とはいえ、いざ購入しようとすると「風の強さってどう違うの?」「静かなの?」「インテリアになじむ?」と迷いがち。
本記事では、家電選びに定評のあるKADEN BASEが、サーキュレーターの選び方を5つの評価軸に沿って丁寧に解説。 各ポイントが”なぜ重要なのか”までしっかり掘り下げて、後悔しない選び方をお届けします。
サーキュレーターとは?扇風機との違い

サーキュレーターは、部屋の中の空気を循環させるための家電です。 扇風機が「人に涼しい風を送る」ことを目的にしているのに対して、サーキュレーターは「空気を混ぜる」ことが目的。
項目 | サーキュレーター | 扇風機 |
---|---|---|
主な用途 | 空気の循環 | 体感温度の低下(涼を取る) |
風の性質 | 直進性が強く遠くまで届く | 拡散するやさしい風 |
使用シーン | 冷暖房効率UP、部屋干しなど | リビング、就寝時など |
冷暖房と組み合わせることで光熱費の節約にもつながり、「夏だけでなく冬にも使える便利家電」として注目されています。
静音性|“静かさ”は使いやすさに直結

サーキュレーターは日中だけでなく、就寝時やテレワーク中などにも使うもの。そんなときに「ブーン」という動作音が気になると、快適さは大きく損なわれます。
静音性の目安は「dB(デシベル)」
騒音の単位であるdB(デシベル)で以下のように感じ方が変わります:
- 20dB:ささやき声、ほぼ無音
- 30〜40dB:静かな図書館レベル(かなり静か)
- 50dB以上:一般的な会話やエアコンの室外機(うるさく感じる)
DCモーター搭載モデルが静音に強い
最近のサーキュレーターは「DCモーター」を採用した製品が主流。ACモーターよりも音が静かで、微風〜強風まで細かな調整も可能です。静音性と省エネ性を両立したい人には最適です。
風量・風質|空気の“動かし方”が重要

サーキュレーターの目的は「空気の循環」。そのため、風の強さや直進性が非常に重要になります。
風量が足りないと、ただの微風送風機
風が弱すぎると空気を動かせず、せっかくのサーキュレーターも意味を成しません。特に10畳以上の部屋で使う場合は、「風の届く距離」がカギとなります。
多段階調整で“使い心地”が変わる
風量の段階が3つだけだと、「強すぎる」「弱すぎる」と感じがち。5段階〜8段階の細かな調整ができる機種だと、シーンに応じた風のコントロールがしやすくなります。
また、「リズム風」機能は、自然の風のように強弱をつけてくれるため、風当たりの不快感を軽減します。
デザイン性|リビングに“置きっぱなし”でも違和感ゼロ

家電の見た目も大事な時代。特にサーキュレーターはリビングや寝室など、目に入りやすい場所に置くことが多いため、インテリアになじむデザインかどうかも重要です。
最近は「見せる家電」が主流
「THE・家電」感のある昔ながらの無骨なデザインから、
- 北欧風のナチュラルウッド調
- マットカラー仕上げのモダンデザイン
- 無印系のシンプルミニマル など、洗練されたモデルが増加。
サイズ・設置性|どこにでも置けるか?

狭い部屋やワンルーム、棚上に置きたい人にとっては、「サイズ感」や「設置しやすさ」がカギになります。
本体サイズは意外と重要
風量が強くても、サイズが大きすぎると圧迫感があり、置き場所に困ります。
- 本体の高さ:30〜40cm程度が扱いやすい
- 奥行き:20cm以下だと省スペース設置可能
- 重さ:2〜3kg以下だと移動も楽
設置パターンが多いと便利
床置きだけでなく、棚置き・壁掛け・天井吊り対応など、設置パターンが豊富だと生活スタイルに合わせやすくなります。
機能性|快適さを底上げする“+α”

サーキュレーターの基本は「風を送ること」ですが、最近はプラス機能も多彩になっています。
首振り機能で風を広範囲にカバー
- 左右首振り(自動):リビングなど広めの空間向き
- 上下首振り(手動 or 自動):天井方向にも風を送れる
タイマー・リモコン・アプリ連携も便利
- 切タイマー:寝落ち対策に
- 入タイマー:朝起きたとき快適に
- リモコン:離れた場所からでも操作可能
- スマホ連携:外出先からの操作、AIスケジューリングなど
まとめ|「静か・強い・美しい」理想の1台を選ぼう
サーキュレーターは、単なる送風機ではなく「暮らしを快適にする空気のコントローラー」です。 以下の5つの軸を意識すれば、自分に合った1台に出会えるはずです:
- 静音性:夜間や在宅ワーク時も快適に使える
- 風量・風質:しっかり空気を動かせるか
- デザイン性:生活空間になじむ美しさ
- サイズ・設置性:どこにでも置けて邪魔にならない
- 機能性:あると便利な+αで快適さアップ
このあと紹介する「おすすめサーキュレーター5選」では、上記評価軸に基づいた注目モデルを厳選してご紹介していきます。
あなたの暮らしにぴったりの1台を、ぜひ見つけてください。