花粉・PM2.5・ホコリ・ニオイなど、目に見えない空気の汚れに悩んでいませんか? そんな悩みを解決してくれるのが空気清浄機です。
とはいえ、種類や機能が多く、「何を基準に選べばいいのか分からない」という方も多いはず。
この記事では、家電専門メディア「KADEN BASE」が、空気清浄機選びで押さえるべき6つの評価軸をもとに、あなたに最適な1台を見つけるためのヒントを丁寧に解説します。
空気清浄機の選び方|6つの評価軸
空気清浄力(適用床面積)|“部屋の広さに合ったパワー”が重要

空気清浄機の性能を語るうえで、まず注目すべきは「空気清浄力」です。 これは、どれだけ効率よく空気中の汚れを取り除けるかを表す指標。
一般的には「適用床面積◯畳」といった形で記載されており、これは「30分で空気を清浄できる部屋の広さ」を意味します。
- リビングなど広めの空間には、記載よりも広めの畳数に対応するモデルを選ぶと安心です。
- 高性能モデルでは「CADR(Clean Air Delivery Rate)」という国際的な基準で、1時間あたりの清浄量(m3/h)を数値化していることもあります。
“空気の汚れが気になるシーン”を想定し、自宅の広さと用途に合わせたモデルを選びましょう。
静音性(運転音)|夜間や寝室に置くなら要チェック

空気清浄機は長時間稼働させる家電だからこそ、運転音の静かさは見逃せません。
運転音は「dB(デシベル)」で表記され、数値が低いほど静か。
音の目安 | dB値 | 備考 |
---|---|---|
非常に静か | 20〜25dB | ささやき声レベル |
静音 | 30dB程度 | 図書館レベル |
標準 | 40dB以上 | 一般的な会話レベル |
寝室や子ども部屋で使うなら、静音モードがある機種を選ぶとストレスなく使えます。
フィルター性能と交換コスト|清浄力とランニングコストを両立

空気清浄機の“心臓部”といえるのがフィルターです。とくに注目すべきなのが以下の2種類:
- HEPAフィルター:0.3μmの微粒子を99.97%以上キャッチ。花粉、PM2.5、ダニの死骸、ウイルス対策にも有効。
- 活性炭フィルター:ニオイ分子を吸着。タバコ臭、ペット臭、料理臭などの除去に効果的。
どちらも性能は高いものの、定期的な交換が必要です。
- 交換目安:半年〜2年ごと(製品による)
- 年間コスト:数千円〜1万円程度が目安
省エネ性能(消費電力)|毎日使うなら電気代も重要

空気清浄機は基本的に“つけっぱなし”で使う家電。 だからこそ、消費電力の低さ=経済性の高さに直結します。
- 弱運転:約5W前後 → 1日あたり電気代 約1〜2円
- 強運転:約30W前後 → 1日あたり 約6〜7円
1日8時間×365日使えば、年間で数千円単位の差になります。
スペック表で「年間消費電力量(kWh)」や「省エネ基準達成率」もチェックしておくと安心です。
サイズ・設置性|部屋の広さと動線に合ったサイズ選び

高性能でも「場所を取ってしまう」「移動が面倒」となると、使い勝手が悪くなります。
- コンパクトなスリム型や卓上モデルは、ワンルームや子ども部屋に最適。
- キャスター付きならリビング⇄寝室間の移動もラク。
- デザイン性にも注目。インテリアに調和する色や質感の製品を選ぶと、出しっぱなしでも気になりません。
設置予定場所のスペースを測ったうえで、生活動線に干渉しないモデルを選ぶことがポイントです。
機能・利便性|欲しい機能だけ、無駄なく選ぶ

最近の空気清浄機は、基本機能に加え、さまざまな+α機能を搭載したモデルも増えています。
代表的な便利機能とそのメリット:
機能 | 内容とメリット |
---|---|
加湿機能 | 乾燥シーズンに活躍。喉や肌のうるおいをサポート |
スマホ連携 | 外出先から操作&空気状態を確認可能 |
空気質モニター | 汚れ具合を数値や色で表示。変化が一目でわかる |
自動運転モード | 空気の汚れ具合に応じて風量を自動調整し、省エネにも貢献 |
ただし、多機能モデルほど価格が高く、サイズも大きくなりがちです。
「本当に必要な機能か?」を見極めて、過不足のないモデルを選びましょう。
まとめ:空気清浄機選びで後悔しないために
空気清浄機は、“なんとなく”で選ぶと「思ったより効果を感じない」「サイズが合わない」と後悔しがち。
だからこそ、以下の6つの評価軸を意識して選ぶことが大切です:
- 空気清浄力(適用床面積)
- 静音性(運転音)
- フィルター性能と交換コスト
- 省エネ性能(電気代)
- サイズ・設置性
- 機能・利便性
あなたのライフスタイルや部屋の用途に合った1台を見つけて、毎日の空気をもっと快適に整えてみましょう。
KADEN BASEでは、これらの評価軸をもとに厳選した空気清浄機を紹介する記事もご用意しています。ぜひ参考にしてみてください。
あわせて読みたい
