ロボット掃除機は「掃除の時短」や「日々のラクさ」に直結する便利家電。ですが、モデルごとに特徴が大きく異なり、なんとなくで選ぶと後悔しやすいジャンルでもあります。
「吸引力が弱かった」「思ったよりうるさい」「段差を越えられなかった」など、導入後に気づくギャップも多いのが実情。
この記事では、KADEN BASE独自の6つの評価軸に沿って、後悔しないロボット掃除機の選び方を徹底解説していきます。
この記事で紹介する6つの評価軸
- 吸引力・掃除性能|ゴミの“取りこぼし”を防ぐ力
- 走行性能・マッピング精度|間取りに合わせて“無駄なく動けるか”
- 静音性|“掃除中の音”が生活を邪魔しないか?
- スマート機能|“ラクに続けられる”仕組みがあるか?
- 水拭き・多機能性|“拭き掃除も任せられるか?”
- サイズ・設置性|“部屋に合うか”はサイズ次第
それでは順に詳しく見ていきましょう。
6つの評価軸で比較する
吸引力・掃除性能|ゴミの“取りこぼし”を防ぐ力
細かいゴミや髪の毛まで確実に吸えるか?

▸ 吸引力(Pa:パスカル)とは
ロボット掃除機の吸引性能は、Pa(パスカル)という単位で表されます。
これは空気をどれだけ強く吸い込めるかを数値化したもの。数字が大きいほど吸引力が強く、微細なホコリやゴミをしっかり吸い上げられます。
目安は以下の通り:
- 2,000〜3,000Pa:フローリング中心の一般家庭に十分
- 3,000Pa以上:カーペット敷きや、ペットの毛が気になる家庭向け
高性能モデルでは 4,000Pa超えの機種も登場しており、一般的なスティック掃除機に匹敵する吸引力を備えるものもあります。
▸ ゴミセンサー搭載モデルは“かしこく”掃除する
上位モデルには、ダストセンサー(ゴミセンサー)が搭載されています。
これは床の汚れ具合を自動で検知し、必要な場所だけ吸引力をアップしてくれる機能。
無駄なく、効率よく掃除できるため、省エネにも◎です。
▸ ブラシ構造も見逃せない重要ポイント
吸引力に加えて、実は「ブラシの種類」も掃除の仕上がりに大きく関わります。
ブラシの種類 | 特徴・おすすめの家庭 |
---|---|
ゴムブラシ(ラバータイプ) | 髪の毛が絡みにくく、ペットがいる家庭に◎ |
毛ブラシ(ナイロンタイプ) | 細かいホコリをしっかり絡め取る。畳やフローリングに最適 |
ゴムブラシと毛ブラシを組み合わせたデュアルブラシ構造のモデルもあり、場所を選ばず使える万能タイプとして人気です。
走行性能・マッピング精度|間取りに合わせて“無駄なく動けるか”
どれだけ効率よく部屋を掃除できるか?

▸ ナビゲーション技術の違いを理解する
ロボット掃除機の賢さを決めるのが、走行性能とマッピング技術です。これは「部屋の形をどう把握して、どんなルートで掃除するか」を左右します。
技術 | 特徴 |
---|---|
ランダム走行 | 壁にぶつかるたびに方向転換。低価格モデルに多い |
ジャイロセンサー | 向きや移動距離を記録しながら整然と動く。中価格帯で主流 |
LiDAR(ライダー) | レーザーで部屋全体をスキャンし、高精度マッピングが可能 |
VSLAM(カメラ) | 天井や家具を映像で認識。光量が少ないとやや不利 |
▸ マッピング精度=掃除の効率
LiDARやカメラ搭載モデルでは、アプリ上に部屋の間取り図が自動で作成されます。これにより、以下のような操作が可能に:
- 掃除エリアの指定/禁止
- 複数フロアの管理(階ごとのマップ保存)
- 掃除の順序や優先エリアの設定
特に間取りが複雑な住宅や家具が多い家庭では、マッピング精度が高いほど掃除効率が大幅に向上します。
▸ 段差対応と障害物回避も大事なポイント
多くの機種は2cm前後の段差まで乗り越え可能。玄関の段差やカーペットの端にも強いです。
また、上位モデルではAI障害物回避機能があり、コードやスリッパ、ペットの排泄物なども認識して避けてくれます。
静音性|“掃除中の音”が生活を邪魔しないか?
生活の邪魔にならない“音”の配慮も重要

▸ 騒音レベル(dB:デシベル)を知る
ロボット掃除機の動作音は、dB(デシベル)という単位で表されます。これは音の大きさを数値化したもので、数字が大きいほど音が大きくなります。
騒音の目安 | イメージ例 |
---|---|
50dB | 静かなオフィス、冷蔵庫の稼働音 |
60dB | 通常の会話レベル |
70dB以上 | 通常の掃除機、少しうるさく感じる |
在宅ワーク中や赤ちゃんのいる家庭では、60dB以下の静音設計が理想です。
▸ 静音モード付きモデルならさらに快適
一部モデルには、吸引力を抑えて運転音を下げる「静音モード」が搭載されています。夜間や人がいる空間で使用する際もストレスが少なく、時間を気にせず使えるのが魅力です。
また、静音性の高いモデルは動作音が低くても吸引力をしっかり維持している場合も多く、性能面でも安心です。
スマート機能|“ラクに続けられる”仕組みがあるか?
使いやすさを一気に高めてくれる“便利機能”たち

▸ アプリ連携で操作がもっとスムーズに
ロボット掃除機の多くは、スマートフォンのアプリと連携できます。
機能例 | できること |
---|---|
スケジュール設定 | 曜日や時間帯ごとに掃除予約が可能 |
リアルタイム操作 | 外出先からのスタート・ストップも対応 |
マップ管理 | 間取りの編集・エリア指定・進入禁止ゾーンなど |
特に複数フロアや広い家では、アプリの使いやすさ・見やすさが継続利用の鍵になります。
▸ スマートスピーカーとの連携で“声だけ操作”も
Amazon AlexaやGoogle アシスタントに対応している機種なら、
「アレクサ、掃除して」
という一言で掃除開始が可能。手がふさがっているときや高齢者の方にも嬉しい機能です。
▸ 自動充電・自動再開で手間いらず
バッテリー残量が減ると自動でドック(充電ステーション)に戻り、充電後に中断地点から再開する機能を持つ機種も増えています。
一度スタートすれば、ほぼ放置で掃除が完了するため、忙しい人ほど相性の良い機能です。
水拭き・多機能性|“拭き掃除も任せられるか?”
フローリングを“拭き上げ”まで任せたいなら必須の機能

▸ 水拭き機能の方式に注目
最近のロボット掃除機は、吸引だけでなく水拭きにも対応したモデルが増えています。 水拭きといっても方式はさまざまで、以下のように性能に差があります:
水拭き方式 | 特徴 |
---|---|
パッド湿らせ型 | シンプル。床を軽くなでるような水拭き |
超音波振動式 | パッドを毎秒振動させて皮脂汚れを分解 |
回転モップ式 | 2枚のモップが回転しながら圧をかけて拭き取る |
しっかり水拭きしたいなら、「振動型」や「回転モップ型」が特におすすめです。
▸ 自動給水・モップ洗浄で“全自動”に近づく
上位モデルには、以下のようなメンテナンス不要レベルの機能も:
- モップの自動洗浄・乾燥
- タンクの自動給排水
- 洗浄剤の自動投入機能(一部モデル)
これらを備えた製品は、毎回の手入れがほぼ不要で、文字通り「放っておくだけで家がキレイになる」生活が実現できます。
▸ 吸引+水拭きの“同時運転”ができるかもポイント
製品によっては、吸引と水拭きを別々のモードでしか使えないものもあります。
一方、上位モデルでは吸引と水拭きを同時に行えるため、掃除時間を短縮しながら仕上がりも美しく保てます。
サイズ・設置性|“部屋に合うか”はサイズ次第
家との相性を見落とすと、使いにくい原因に。

▸ 高さと直径を確認しよう
ロボット掃除機は家具の下に入り込めるかどうかが重要。 高さは9〜10cm以下なら、ソファやベッド下も掃除できます。
また、直径が30〜35cm程度であれば、狭いスペースも無理なく通れます。
▸ ステーションの設置スペースもチェック
ゴミ自動収集や水拭き・モップ洗浄機能が付いたモデルでは、 「ドック(ステーション)」のサイズが大型化する傾向があります。
壁際・家具との間などに50〜70cm程度の空きスペースを想定しておくと安心です。
▸ 小型モデルの落とし穴に注意
コンパクトで省スペースなモデルは、設置面では便利ですが、
- 吸引力がやや弱い
- タンク容量が小さい などの性能面での妥協が必要な場合もあります。
使いたい部屋の広さや床材に合うかをしっかり確認しましょう。
ライフスタイル別|重視すべき評価軸はこれ!
ロボット掃除機に求める性能は、暮らし方によって大きく変わります。 以下は、生活スタイルに応じた重視ポイントの早見表です。
ライフスタイル | 重視したい評価軸 |
---|---|
ペットと暮らしている | 吸引力・掃除性能 + 静音性 |
在宅ワークが多い | 静音性 + マッピング精度 |
小さな子どもがいる家庭 | 静音性 + 水拭き機能 |
家事の手間を減らしたい | スマート機能 + 自動モップ洗浄 |
1K〜1LDKの一人暮らし | サイズ・設置性 + コスパ重視 |
自分の暮らし方に近い項目を参考に、「何を優先するか」を明確にして選ぶと、満足度の高い一台に出会えるはずです。
まとめ|最適な1台を選べば、掃除のストレスは“ゼロ”になる
ロボット掃除機は、単なる家電ではなく暮らしを根本から変える存在です。
選ぶ際は価格やブランドだけでなく、
- 家の構造
- 家族構成
- 掃除へのストレスの感じ方
といった「日常のリアル」に合った機能性を基準にすると失敗しません。
KADEN BASEでは、今回の評価軸を基に厳選したおすすめモデルの紹介記事も掲載中です。

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